日本聴導犬協会 補助犬育成の国際試験で初の最高位

長野日報より転載

日本聴導犬協会(長野県宮田村、有馬もと会長)は、世界最大規模の補助犬育成団体が行う国際認定試験で最高位となる「ゴールドシール」の認定を受けた。同試験を受けて4度目で初の快挙。補助犬の育成を望むユーザーにとっても、育成団体選択の上で重要な要素になるだけに、協会は「これがスタート。引き続き国際レベルの維持に努めたい」と意欲を新たにしている。

試験を実施しているのは、世界約30カ国、154の補助犬育成団体で構成する国際連合のアシスタンスドッグインターナショナル(ADI)。5年に1回、国際認定の更新試験を行っている。日本聴導犬協会は2006年に初めて試験に合格。国内で唯一のADI国際認定団体となった。

今回の更新試験は米国とニュージーランドの試験官2人が10月30日から3日間の日程で実施。犬の管理全般や、福祉、トレーニング、教育カリキュラム、組織の管理運営、地域活動の状況など詳細な基準に沿い同協会やスタッフ、ユーザー、ボランティアなど計10人を対象に審査した。

この結果、ユーザーによる質の高い訓練や協会内に犬舎を設けず、常に人と犬が一緒に生活する形態、犬の食べ物への配慮、地域との連携などが高く評価され、12月5日付での認定となった。

有馬会長は「補助犬業界全体の質を上げていく上で、国際スタンダードは不可欠。労力的にも費用的にも大変だが、常に質を落とさないよう継続して努力していきたい」と話している。

NPO法人 補助犬とくしま

特定非営利活動法人(NPO法人)補助犬とくしまは、徳島県の身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成と普及啓発を促進する事業を行い、障がい者福祉の向上のための活動を行なっています。

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