全国にわずか58頭の『介助犬』

盲導犬は836頭 介助犬少ない要因は「認知度の低さ」と「育成費用」

テレビユー福島より転載

みなさんは「介助犬」をご存じでしょうか?介助犬は、手足の不自由な人の日常生活を補助するイヌのことで、靴を脱がせたり、落ちたものを拾ったりと特別な訓練を受けています。

9日、福島県桑折町の小学校では、介助犬への理解を深めてもらおうと特別授業が開かれ、児童およそ30人が参加しました。子どもたちは、床に落としたカギを介助犬に拾ってもらうなど、直接触れ合いながらその役割を学んでいました。

男子児童「言ったことを果たしてくれる、すごい犬なんだということが分かってうれしかった」

女子児童「(もし街中で見かけたら)信号とか渡りそうだったら「大丈夫ですか」とか手伝ってあげたりとかして少しでも楽にしてあげたい」

日本介助犬協会・渡邊真子さん「介助犬を持ちたいけど、本当に自分が持って大丈夫かなという方がいるので、そういった方に介助犬の情報がいきわたってほしい」

日本介助犬協会では、今後もこうしたイベントを各地で開き、介助犬の認知度を向上させたいとしています。

■1頭の育成費用は300万円

いま、全国には手足が不自由で介助を必要とする人がおよそ1万5000人いると言われていますが、厚生労働省によりますと、正式に認定された介助犬は全国でわずか58頭しかいません。目が不自由な人を補助する盲導犬は、全国で836頭いるのに比べると数が全く違います。福島県内には1頭もいないそうです。

どうしてこんなに介助犬が少ないのか。要因はいろいろありますが、まずは「認知度の低さ」だと日本介助犬協会の担当者は話します。

そして2つ目の課題が「費用」です。介助犬1頭を育成するのに300万円ほどかかりますが、その9割は寄付で賄われています。そのため、1頭でも多く介助犬を育てていくためはより多くの寄付が必要になるということです。

NPO法人 補助犬とくしま

特定非営利活動法人(NPO法人)補助犬とくしまは、徳島県の身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成と普及啓発を促進する事業を行い、障がい者福祉の向上のための活動を行なっています。

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