盲導犬と一緒に特別全国障害者スポーツ大会「かごしま大会」

鹿児島ニュースより転載

特別全国障害者スポーツ大会「かごしま大会」が28日開幕します。選手たちはそれぞれの思いを胸に本番を迎えます。KTSライブニュースでは、鹿児島の代表として戦う2人の選手に注目しました。

春田ゆかり選手。かごしま国体の総合閉会式で補助犬の「ジュノウ」と一緒に炬火を受け取りました。「火が渡った時に手に熱いのがきたので『あ、これが炬火なんだな』」と感じたという春田選手。「人生の宝物になりました」と振り返ります。

視覚障害のある春田選手。かごしま大会では「サウンドテーブルテニス」の選手として出場します。

サウンドテーブルテニスは視覚障害がある人たちが出場する卓球競技で、中に金属球が入っているピンポン玉を使います。これが転がる時に出る「音」とラバーを貼っていないラケットの「打球音」を頼りに、前後左右どこにボールが飛んできたかを考えながら打ち合います。

春田ゆかり選手「仲間と一緒にワイワイやれるというのがすごく私的には楽しい。これだけは人には負けないというのを何か持ちたい」

春田選手は2歳の時に病気が原因で徐々に視力を失い、今は全盲です。補助犬の「ジュノウ」、そして両親とともに生活しています。

母親の洋子さんは娘のことを「活発ですね、物おじしない」と話します。

30年前に出会ったサウンドテーブルテニスで、初めて全国障害者スポーツ大会に出場します。

「地元の大会なので、せっかく初めて出たからには金メダルを狙いたいけど、あんまり大きなことを言っているとメダルがなかったりしたら大変なので、銀ぐらいにしときましょうかね」と、少し控えめな春田選手ですが、スポーツができる喜びをかみしめて地元・かごしま大会で勝利を目指します。

NPO法人 補助犬とくしま

特定非営利活動法人(NPO法人)補助犬とくしまは、徳島県の身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成と普及啓発を促進する事業を行い、障がい者福祉の向上のための活動を行なっています。

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