「設置した駅の方天才」「我慢してる子いるかも」補助犬トイレに称賛 なぜ設置?背景をJRに聞く

ビジネス&メディア ウォッチより転載

「駅で補助犬トイレを発見 長い移動で我慢してる子もいるかもしれないもんね...毎日頑張ってお仕事してる。もっと増えて欲しいです」――。ツイッター(現・X)ユーザーの「シゴカ」(@shigoka2)さんが2023年7月31日に投稿した内容が話題になった。

J-CASTニュースは、補助犬用のトイレが設置されているJRさいたま新都心駅を管理するJR東日本大宮支社広報担当者に、導入経緯などを聞いた。

■「これは素晴らしい もっと広まってほしい」

 厚生労働省公式サイトによると、補助犬とは盲導犬・介助犬・聴導犬を指す。身体障害者の自立と社会参加をサポートすべく訓練・認定された犬だとする。

 反響を呼んでいるツイートには、JRさいたま新都心駅構内にある補助犬トイレの写真が掲載されている。ガラス張りになっており、外から中が見える形になっている。トイレ左側には芝生の台があり、シャワーと手洗い場が設置されている。8月2日、取材に応じたシゴカさんによると、7月30日23時頃に撮影したという。

 シゴカさんは補助犬トイレを見つけた感想を次のように話す。

「このようなトイレがある事すら知らなかったので補助犬の環境が少し良くなってきているのかと思い嬉しかったです。何度も駅を利用していますが初めて気が付いたので、補助犬利用者の方含め、もっと周知されると嬉しいと思いました」

 ツイッター上では

「これは素晴らしい もっと広まってほしい」

  「おトイレどうしてるのかな?と思ってたよー こんな感じなんだね 増えるといいね」

  「主要な駅すべてについてくれ...」

  「優しい世界」

  「設置した駅の方天才」

といったコメントが寄せられている。

 補助犬トイレはいつから、どのような経緯で導入されたのか。JR東日本大宮支社広報担当者は取材に対し8月8日、2019年4月1日から使用を開始していると明かした。補助犬トイレは、左手用多機能トイレに隣接している。

導入の経緯は?

 導入経緯を尋ねると次のように回答した。

「さいたま新都心駅付近には、多目的イベントホールやショッピング街があり、たくさんのお客さまが利用されるため多機能トイレを整備いたしました。その際に新たに『ベビー休憩室』や、目の不自由なお客さまなど補助犬をお連れのお客さまに配慮した『補助犬トイレ』も併せて整備いたしました」

 補助犬使用者はどのように補助犬のトイレを認識しているか聞くと、補助犬トイレの内側と外側に音声装置を設置し、音声案内しているという。自動ドア内外と、トイレ内インターフォンの下部に点字プレートも設置しているとした。

 利用率については「明確な使用実績は分かりませんが、駅社員の印象では、補助犬トイレを利用されるのは『月に1~2回程度』とのことです」という。

NPO法人 補助犬とくしま

特定非営利活動法人(NPO法人)補助犬とくしまは、徳島県の身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成と普及啓発を促進する事業を行い、障がい者福祉の向上のための活動を行なっています。

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