【介助犬の引退】ともに過ごした8年間の想いを胸に新たな生活への一歩を踏み出す

プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのprtimesより転載

●北海道で唯一の介助犬が引退を迎える

●介助犬と生活していた田畑さんは「介助犬のおかげで前向きになれた」と話す

社会福祉法人 日本介助犬協会(横浜市)が貸与している介助犬「ホビット」が5月28日に引退を迎えます。ホビットの使用者である田畑つかささんは北海道函館市在住。脳性まひで手足が不自由な田畑さんは2013年にホビットとの合同訓練を実施、2014年に指定法人より認定を受け、介助犬ペアとしての生活が始まりました。

ホビットと生活をするまでは引きこもりがちだったという田畑さんですが、ホビットがいつもそばにいる安心感により自信がつき、一人で外出ができるようになり、念願だった就職も叶い、大きな変化を感じています。普段ホビットは田畑さんとともに行動し、落としたものを拾う、靴を脱がせるなどの介助作業をしています。身体障害者補助犬法のもと、介助犬は飲食店や公共交通機関など不特定多数の方が利用する施設などには同伴が認められています。ホビットも田畑さんとともに飛行機に乗ったり、ホテルに宿泊するなどいつも一緒にいました。

 日本介助犬協会では介助犬は体力面などを考慮し11歳の誕生日を目安に引退としています。引退後はボランティアのお宅もしくは、そのまま介助犬使用者がペットとして飼い、余生を過ごすこととなり、ホビットの場合は田畑さんとご家族がペットとして飼育します。

 介助犬ホビットとの生活から得た自信や他人にお願いする勇気など精神面で強くなった田畑さんは、ホビットに心から感謝し、前を向いて次の一歩を踏み出そうとしています。

介助犬とは

 手足に障がいのある肢体不自由者をサポートする。落としたものを拾う、転倒時などの緊急時の連絡手段の確保として携帯電話を持ってくる、靴や靴下を脱がせる、など障がい者のニーズに合わせて介助作業を行う。全国には現在57頭(2021年10月現在)で田畑さんが暮らす北海道にはホビットの1頭のみ。盲導犬・聴導犬とともに身体障害者補助犬として、障がい者の自立や社会参加を促進する存在となっている。

社会福祉法人 日本介助犬協会とは

 神奈川県横浜市と愛知県長久手市に拠点があり全国規模で介助犬育成普及活動を行っている。また犬たちの個性を活かした活動にも注力しており、人と犬をつなぐ「Dog Intervention(犬による介入)」の取り組みとして、動物介在活動・動物介在療法、虐待や性被害を受けた子ども達に寄り添う付添犬、そして、発達障がいや知的障がいなど様々な障がいを抱える方のご家族へ犬を譲渡する「WithYouプロジェクト」などの取り組みも行っている。

NPO法人 補助犬とくしま

特定非営利活動法人(NPO法人)補助犬とくしまは、徳島県の身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成と普及啓発を促進する事業を行い、障がい者福祉の向上のための活動を行なっています。

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