日本補助犬情報センターより転載
現在、全国で63頭の介助犬が実働しています(2024年4月1日)。
下記の表や図は、厚生労働省の「ほじょ犬」サイトに掲載されているデータなどを基に集計し直したものです。
※2024年6月初めに厚生労働省の「ほじょ犬サイト」に掲載されたデータ(2024年4月1日現在)から、6月6日に当サイトに表やグラフを掲載しました。
しかし、2023年度中に認定された介助犬4頭の報告が、厚生労働省へ遅れて提出されたため、「ほじょ犬サイト」の認定実績が7月1日に更新されています。
これにあわせて、これら4頭のデータを反映した表やグラフを2024年8月9日に更新しました。認定頭数を5→9頭、実働頭数を59→63頭などの変更を行っています。
ただし「ほじょ犬サイト」の実働頭数(2024年4月1日現在)は更新されず59頭のままになっています。
1.都道府県別実働頭数
約75年の歴史のある盲導犬と比べ、介助犬は約30年と歴史が浅く、認知度も低く頭数も少ない状況です。2024年4月1日現在の実働頭数は、盲導犬の796頭に対して63頭と非常に少なく、認知度も低い状況です。
介助犬が実働している都道府県は、表1のように25都道府県のみで、街で介助犬を見かける機会も少ないです。
2.年度別の実働頭数・認定頭数・引退頭数
2023年度は、認定頭数が9頭、引退頭数が6頭と、実動頭数が3頭増えました。
訓練事業者の規模も盲導犬に較べて非常に脆弱な団体が多く、年間の育成頭数も盲導犬の100数十頭に対して10頭前後しかなく、2023年度の実働頭数は微増しましたが、2019年度から60頭前後で横ばいの状況です。
前回(2024年6月6日)のデータ更新以降に、2023年度の認定犬4頭が遅れて報告されたため、2023年度末の認定頭数と実働頭数が前回更新時よりもそれぞれ4頭増えています。
※年度末・実働頭数における、厚生労働省公表データと当会公表データの差違について
厚生労働省では、年度末からある程度に経過した時点で、指定法人から提出された認定/取消報告によって実働頭数を集計しています。そのため、年度末に近い時期の認定/取消が、厚生労働省の集計よりも後に報告されることがあり、これらの頭数は翌年度の実働頭数に反映されます。
当会では、年度ごとの認定/取消も把握するため、指定法人における認定/取消日を基に実働頭数を集計しています。
これらのことから、両者のデータに若干の差違が生じています。
3.訓練事業者別・年度別の認定犬頭数
第二種社会福祉事業の届出をしている介助犬訓練事業者は24団体(2024年4月1日現在)ありますが、具体的な訓練を行わないリハセンター系の指定法人4団体と2県に届出をしている2団体を考慮すると、実際の訓練事業者数は18団体です。
しかし、過去10年間(2014年度以降)に認定介助犬を輩出できている団体は10団体しかなく、ここ5年間に認定介助犬を5頭(年平均1頭)以上輩出できている団体は6団体しかありません(背景塗りつぶし)。
0コメント